これからも、これまでも、独立に足る人財と、自由であり続ける責任のために。

2019年以来の、感染症の世界的流行に対して。

自由な移動ができなくなった時代に、わたしたちができる行動を考え、非常事態における、医・食・住への、新しい支援の形を探し続けます。

2019年の発生時点では、医療物資の製造ライン構築、物資の輸出入に必要となる手続から。次に、1次生産者への直接の販売と流通の6次元化を支援、新技術を活用した食糧輸送の物理限界を超えた経路の確立。2020年からは、余剰した宿泊機能と施設の中期滞在型パッケージ化、一時滞在施設への用途転用を行いました。

まず最初にできることとして、会員への事務費用等の一切を減免しました。次に、会員の方々の現地・職能でのネットワークをお借りしながら、必要となってくる生活インフラの供給ラインを安定化させるプロジェクトに向けて、事務局の持つ能力と業務での主たる活動として切り替えています。

今後、予測できる世界的な動向として、感染対策の安定後、物資を含んだ生活費用のインフレ化への傾向が続くと見込まれます。実体の物資については、各エリアごとに必要となる相互の需要の差異を交換できる互恵関係を築くことで、均衡化ができる仕組みを考えています。
その他、デジタル上では、暗号資産と呼ばれた分野で技術が確立されたブロックチェーンのプログラムを転用することで、確実なトレーサビリティーと履歴を持たせた、スキルの輸出入・国際的な平均値での業務報酬の体系を算出できる、プラットフォームとシステムを開発しています。
将来的に、人の移動を伴った移動手段が再開される場合、滞在資格に関する各地の制度変更・復旧への混乱が続くと予測しています。複数地域の中期滞在を支援できる、正会員とは異なる希望者に限定した、新しい会員制度の構築を考えています。

(2023年・加筆)
ようやく3年に渡る感染症の対応期間が終わりました。世界各国ごとの制度の変更、ビザを含む在留資格の発行にも、アフターコロナ時代の新しい在り方が求められており、国際ビジネスの往来にも2次的な影響が続いています。
各ビジネスオーナー、権利者、開発者の会員の方々には、引き続き、渡航時の支援および国際ライセンスとしての事務局の代行機能を提供して参ります。今後、複数国を横断する必要のある活動、外交および機関招聘を伴う折衝が発生した知的財産権利については、新たに創設した国際会員制度への加入をご案内します。

独立の自由、自由であることの意味と責任を、何より重んじます。
だから、「ギョウカイ団体」には、なりません。

私たちは「協会」と名乗っていますが、通常の「協会」で抱かれるイメージとは、少しかけ離れた団体です。

代表や理事会は在りますが、いずれの選出されたメンバーも独立した自営業・オーナー、関与する事務局スタッフも皆が、それぞれフリーランスとして専業で生計を建てているプロ・独立者です。
各々が日々の生業を持ちながら、この協会の事務局機能を按分して運営を託せられる…と、「実際のプロジェクトの成果と、人徳で信頼された方」に依る「協働団体」です。

個々の請け負った業務・タスクを「スケジュール」と「プロジェクト」として、工数に分解して按分、事務局(またはプロジェクトのディレクターとして指名されたフリーランス)が再集約することで、事務局は機能しています。

 
フレックスタイム、業務成果主義…その呼び名は昨今イロイロありますが、私たちにはそれが「日常」であり、自己の管理能力の証明と考えます。独立における「自由」とその「責任」を理解できている、本当のフリーランサーの個々の能力は、定時定形の護衛船団方式では最大化されません。

場所の自由=フットワークの軽さ。産み出す時間。
会員の個人情報を、特定される場所に放置しません。

かの「ミステリーの女王」アガサ・クリスティ女史は、取材を受けるたびに「机に向かう姿を写真に撮りたい」というリクエストに、悩まされていました…。

 
よく、事務局へのお問い合わせを頂く「オフィスへ伺います」といったお申し出に、戸惑います。きっと、さぞ立派な「協会のビル・応接室」を、ご想像いただいたのだと恐縮します。来訪することで、その団体法人の与信を図る、そういった商習慣も在るのかもしれません。しかし、ご期待に添えなくて申し訳ありませんが、最も適正と判断されるキャリア・技能を持ったメンバーのオフィスが、打ち合わせの会場となります。
 
…アガサ・クリスティ女史は、専用の机すら持っておらず、タイプライターが在ればどこでも構わなかったのです。

職人の方は、その材料の生産地、加工のための機械、工場などの「場所」に、活動の半径が専従される要素が高い職種です。が、クリエイティブ職や高度言語職において「場所」は本来、意味がありません。

 

…私たちは、そんな「自由な事務局」を目指しています。もし、与信をご覧になりたいのであれば、成功したフリーランサー・自営業者の「所有している企業」を会場にいたします。ですが、協働体を目指している私たち協会の姿は、そのいち局面に現れるものではありません。

 

ビジネスの進行におけるミーティングをするのみでしたら、お客様にも相互に交通の利便性の良い、ホテルのラウンジを利用します。そのほうが固定オフィスを構える・ご来訪いただくよりも「合理的」です。

 

秘匿性の高い事案・プレゼンテーションであれば、一等地のビル内に在るシェアオフィスのサービスを、非公開に借り切ります。来訪や関与の特定できる記録が残らないほうが「秘匿性」は高いでしょう。

 

固定オフィス=重要資料の置き場所、会員の個人情報の保管場所=住所、を、むやみに公開することはいたしません。それが私たちの考える「自由」の価値、行動基準です。

 
これらフリーランスの集まりならではの感覚を、通常の商習慣の下でご理解いただくまでには時間がかかりますが、私たちは「場所の自由」「フットワークの軽さ」「時間の価値」を、大切にしています。

仕事・プロジェクトに対する考え方。協働の意味。
わたしたちは、クラウド・ソーシングの提供・関与団体ではありません。

昨今、特によく事務局にお問い合わせをいただくなかに「クラウド・ソーシング」関連の派生・事後相談があります。そういったサービスの存在やコスト削減の発注合理性、トレンドワードの創出を否定しませんが、私たちは「クラウド・ソーシング」には関与していません。
 
クラウドソーシングにおける国内サービスは、コンセプトが派生した米国や英語圏での主流サービスとは異なり、コンペティション形式の過程が公開となっているもの、非確定案件に対して、知見を先に提示することが条件となっているもの、などが散見されます。
 
低コストでの疲弊・業務トラブルが問題になっている国内の議論もありますが、それらは受注者のリテラシーが要因で発生しているもので、「クラウド・ソーシング」の本質とは異なり、トラブルを当事者同士での解決と定める規約に同意して、利用する行為そのものに原因があります。
 
これらのサービスの方式・規約は、発注側のリテラシーやモラルに軽視や作為がある場合にはトラブルになる可能性が高く、下流階層以上の事案が発注されることは少ないと考えます。いずれこれまでの法人間取引と同じ商習慣に収斂していくように視えますが、まだ未成熟な初期段階にあるサービス・インフラだと判断しています。
 

公開コンペティションのご依頼は、確定案件=仕事ではありませんので、私たちは仲介いたしません。コンペティションでの複数案の募集とは、あくまで「要件が定義できていない」「正確なコストがわからない」その整理をしている段階、セカンドオピニオンを考えている状態が、本来の翻意です。

 

そのため、要件(方向性、正確なコスト)を定義することが誠意と考え「非公開での選定者に直接依頼」を行っています。発注者側の機密を事前に「公開」することは、競合デメリット、機密漏えいのリスク放置、軽視です。それを公然と行う商習慣・発注のステージに、コンプライアンスが必要となる高リテラシー企業の案件・上流工程・協働受注の土壌が醸成されるには、まだ時間のかかる段階であると理解しています。

仲介・エージェントに対する考え方。中立性。
発注、受注、双方が納得できる交渉のプロ、代理人であること。

コスト・非公開・機密保守・競業避止義務…

私たちは、折衝の過程を代行・エージェント機能として提供する事務局です。
 
お問い合わせやご依頼の内容を、機密保守契約の下に取り扱い、それが発注に対する成果物の提供であれば、その組成に伴う付帯条項の書面を、プロジェクトの規模から検討します。
 
プロジェクトとしての機密保守(NDAなど)、非公開運営(OEMなど)、競業避止協定のうえでの開発支援など…ビジネスの進行におけるフォーマットやスタイルは、ご希望に沿う書面の作成〜締結までを範囲とします。
 
受注側や取引におけるトラブルの相談に関しては、事務局の知見と対応ケースに照合したうえで、まず公正・中立な見地にて事態を見極めます。必要と判断されるケースにおいては、所轄の専門機関や、法曹有資格者の会員との連携による、折衝の代行、時には和解の仲介、悪質と判断される場合には法定上の手続への斡旋など、介入行為も積極的に行っています。

コストの折衝ならば、やがて発注側に高過ぎず受注側に安過ぎず、適正(無理のない)地点まで締結(書面化)することができます。

 

トラブルによる知見ならば、ADR(裁判外和解交渉手続き)や、少額訴訟などの民事判例、債権回収までの債権代行、民事訴訟による賠償瑕疵負担の比率、など、受注側発注側双方の立場から、あらゆるケースモデルを匿名統計化して、データベース化しています。

 

こうした事案の要因を、事務局が知見・ケースモデルとして数値化して、蓄積していくことで、中間・公正の立場に沿った活動の根拠になると考えます。私たちはこれを「能力のフェア・トレード」と呼んでいます。

 

業務に係る発注と受注側の相互の主張を、非公開・中間組織として折衝することの意味は、この適性値を、中庸に判断できる集合体になることです。

中間団体・非営利団体として、仲間として、できること。
困ったときは、お互い様。社会支援や互助機能も、設立の目的。

私たちの協会に入会するためには、かなり面倒な手続が必要です。開業を証明してもらうために届出用紙の写しを要求します。実際にプロジェクトの仲間になってもらうためには、その分野での十分な独立生計(所得の証明)まで要求します。

それらは、仲間を守るために必要です。受託後、役務の提供者が実は未開業・オーバーフローでした…という経緯では発注側が困ります。また、きちんとプロとして独立営業されている仲間として、横並びに背中を預けることができません。

 

土日開業レベルの業務意識・提供の質・経験の差はトラブルの端緒になります。また、そうした未開業・副業が、安易に・破壊的な価格での受託前例を増やすことは、本協会の「適正」な取引とは、意味が異なります。

 
しかし厳しい基準の反面、面談を通した突っ込んだ質問(私たちはそれを「ライフ・ログ」と呼んでいます)を、私たちは忘れません。「面談」などと堅苦しい言葉を使っていますが、登録センターのような窓口で本音が出るはずもなく。お互い腹を割れるまで、長い時には3時間、これまでのお互いの人生を語り続けます。そのまま意気投合して、ひと晩を居酒屋で語り明かしてしまったスタッフも居ます…。
 
事務局が個人情報を特定されるように公開することは絶対にありません。が、なにかのトラブルや事情を抱えたご相談に対して、過ごしてこられたライフ・ログを思い出し、支援を募る・相談機関や解決法を紹介する、そうした包摂機能の提供を惜しむことはありません。
 
同じ自営業者として、個人単位での支援制度の薄さ、差別に近い経験、様式の融通の悪さ…そういったものは、皆が共有体験として持っています。そうした社会の「隙間」を埋めることは、私たち協会の、主たる設立の目的です。この温度感・体温を忘れたら、私たちの存在意義は在りません。

誰も代表じゃない団体だから、発信の責任は個人に在る。
特定のものを宣伝、広告しません。そういった収入は受け取りません。

ソーシャル・メディアの発言は個人単位です。

ソーシャル・メディアの黎明期には、団体として広報発信をしていた時期もありました。しかし活動が拡大するにつれ、上場企業事案への関与や、トラブル相談の折衝が多くなり、リアルタイムでの発信が難しくなるジレンマを感じています。

たとえばtwitterの発信内容として、個人情報や相手先の名前、トラブルの内容や応答の経過を「つぶやく」わけには参りません。まして関与プロジェクトの機密など論外です。「メディア・リテラシーが何か」を体得できるに比例して、ソーシャル・メディアを個人単位の発信人格として、その集合体である協会に、まとめる難しさに悩んできました。

 
各ソーシャル・メディアの団体アカウントは、そのメディア上でしか発信されていない情報のフォロー、ログ保存目的に残しておりますが、協会から会員へのフォローをお願いするなど、活動を喧伝するような行為はいっさい行っていません。(※…ただし、情報拡散の通過先、相互フォローとしての機能、ダイレクトメッセージなどは、ご申請ごとに返礼しております。
 
会員さまには、目的が定かでない宣伝の必要はないので、協会へのタグやフォローではなく、あくまで「個人単位での交流」をお願いしています。事務局のスタッフそれぞれが各自の交流を持つ体制をコンセプトとしていること、特定の商品や立場のプロモーションに引き込まれることがないことを主眼に、中立性を保つニュアンスをご理解いただいたうえで利用の規約とさせていただいています。

会員の交流、総会などの新しい在り方。
いま同じ人生の岐路、階層に立つ仲間と共に、もうひとつ上へ。

「横のつながり」「緩いキズナ」「ノマド」…

いろいろな言葉がこれまでに在りました。そのたび、私たち協会のところに、その時流を期待したコメントや、取材の依頼が参ります。
 
取材のご依頼をいただけるのは光栄ですが、私たちの運営方式・統計などのデータは営利目的でない場合に無償で提供しているものであり、運営メンバーへの取材、および個人が特定できる取材は、公正性が保てないゆえ、原則お断りしています。
 
団体としての報道よりも、取材の目的に沿った(特化した)会員を紹介することで、その取材の成果を高めていただくほうが、私たちらしい活動・対応だと考えています。

私たちの「異業種交流」は、少し特殊です。一般の業界団体では、ホテルの会場などでの立食パーティー形式や、季節ごとに、たとえば賀詞交換会など…といった行事がイメージされると思います。
 
私たちの「交流会」の実体は「申告方式」の「飲み会」が主体です。協会の会員サイトを通して企画・応募いただき、そこに参加される方々の職種・人数・規模などから規定を満たしている「飲み会」に対しては「公式会」として補助を行い、開催の事務手配(飲み会の幹事…)を、事務局がお引き受けすることも、しばしばです。

 
親睦会、交流会…。そういった堅苦しい設定の場所で、私たちフリーランスが「今後の仕事を共にしていける仲間」と、本当に打ち解けて・出会えるとは、考えていません。
 
「業界人」と呼ばれる職種、社長業の方々が、飲み歩く(どこの店で・いま・誰が飲んで・そこに駆けつける)ことには、一定の意味があります。それは、その場所・雰囲気が、その職種にとって相性が良い「交流会」になっているということが、会員の方々のお話を伺うなかでわかってきました。
 
…私たちも、堅苦しくない・自由な団体、事務局で在りたい。そう願っているのだからフリーランスの皆が本来、望んでいる姿カタチを理解するのは、難しくありませんでした。
 
「総会」も、制度に則った議事進行や欠席委任などの要件は満たしますが、年に1回の楽しみの日です。全国から親睦と交流を目的に、業種や年齢を超えて会員が集まり、そこからいくつもの派生が産まれていく「パーティー」の様子を、誰が言い出したのか、有名RPGの職業ギルドの機能に例えて「ルイーダの酒場」と命名の妙、私たちの理念らしい体温ではないかと事務局内でも「総会」の愛称として定着しています。